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カドミウム及びその化合物・鉛及びその化合物・六価クロム化合物・砒素及びその化合物
水銀及びその化合物・セレン及びその化合物・ふっ素及びその化合物・ほう素及びその化合物・シアン化合物
③第三種特定有害物質(農薬等)
シマジン・チウラム・チオベンカルブ・PCB・有機りん化合物
各物質の主な働きや用途は次のとおりです。
・ジククロメタン
多くの有機化合物を溶解し、水と混ざらず沸点が低いなどの条件を備えているため、有機化学においてはクロロ
ホルムと並んで利用される溶媒です。
工業的にはオゾン層破壊問題で一部のフロンが製造禁止になって以来、金属機器の洗浄剤の代替物質として
金属加工業を中心に大量に利用されています。
・四塩化炭素
以前は溶媒のほかに消火器の消火材や冷却材などに利用されていましたが、
その毒性のために既に使用が廃止され、現在では試薬としてのみ流通しています。
・1,2-ジクロロエタン
生産量のうちの80%が塩化ビニルのモノマーの生産に使用されています。
また、非極性非プロトン性溶媒として用いられるほか、洗浄剤、ペンキ除去剤としても使われています。
他の様々な有機化合物の合成の活性試薬としてもよく使用されます。
・1,1-ジクロロエチレン
1,1-DCEは、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリルなどのポリマーを作るときにコモノマーとして加えられます。
1,1-DCEは半導体工学で、純粋な二酸化ケイ素フィルムを製造するのに使われます。
・シス-1,2-ジクロロエチレン
合成化学物質であり自然界には存在しません。主に、溶剤、香料、ラッカーとして使われています。
・1,1,1-トリクロロエタン
金属部品や回路基盤の洗浄、電子工業におけるフォトレジスト用の溶媒、
エアロジル推進剤剤、インク・ペンキ・接着剤や塗料などの溶剤として利用されていましたが、
モントリオール議定書の採択に伴って、使用が規制されるようになりました。
・1,1,2-トリクロロエタン
塩化ビニリデンの原料として、その他の用途として塩素化ゴムの溶剤 、油脂・ワックス・天然樹脂等の溶剤、
アルカロイドの抽出剤として用いられます。常温での、金属洗浄剤 として使用している場合もあります。
・トリクロロエチレン
半導体産業での洗浄用やクリーニング剤として1980年代頃までは広く用いられていましたが、
発癌性が指摘されて以来、代替物質への移行が行われています。
・テトラクロロエチレン
ほとんどの有機化合物はテトラクロロエタンに溶解するため、大部分が溶媒として使われています。
ドライクリーニングや、自動車の部品などの金属製工業製品から油を洗い落とすのにも使われています。
・ベンセン
化学工業において基礎的な物質であり、溶剤、自動車の燃料や、
有機化学工業において幅広く利用されています。
・1,3-ジクロロプロペン
農業用殺虫剤として、野菜畑などで土壌中に拡散させ、線虫の駆除に使用されます。
・カドミウム及びその化合物
カドミウムはめっき材料として自動車関連業界で古くから用いられてきましたが、
近年は毒性が懸念されて、利用が忌避される傾向にあります。
カドミウム化合物は、顔料や半導体として用いられます。
・鉛及びその化合物
鉛の現在の用途は、鉛蓄電池の電極、金属の快削性向上のための合金成分、
光学レンズやクリスタルガラスなどの鉛ガラス、美術工芸品、防音・制振シート、銃弾、
電子材料(チタン酸鉛)などであり、金属の中では比較的比重が大きいので、
放射線遮蔽材として鉛ガラスや鉛シートなどの形で用いられています。
X線撮影施設の窓ガラス、ブラウン管用ガラスなどです。
また、釣りなどでおもりとしても使用されます。
しかし近年では、生物に対して蓄積性があるために利用が避けられる傾向があります。
・六価クロム化合物
酸化剤やめっき、顔料として用いられますが、強い毒性があるため、三価クロムへの移行もすすめられています。
・砒素及びその化合物
生物に対する毒性が強いことを利用して、農薬や木材防腐に使用されます。
砒素化合物である三酸化二ヒ素は 急性前骨髄球性白血病の治療薬であり、
サルバルサンは元々梅毒の治療薬です。
・水銀及びその化合物
産業・研究・医療・日用品などに幅広く使われていましたが、生物に対する強い毒性があるため、
近年は使用が控えられている金属です。
・セレン及びその化合物
整流器に使われたり、ガラスの着色剤、脱色剤に使用されます。
金属セレンは、半導体性、光伝導性があるのを利用してコピー機の感光ドラムに用いられます。
・ふっ素及びその化合物
非常に強い酸化作用があって猛毒なので、単体で使用されることは少ないですが、
ガラスの屈折率を低下させる働きがあるため、光ファイバーなどの通信の分野において、
その屈折率制御に使われたり、ロケット燃料の酸化剤としても使用されます。
ふっ素の化合物であるフッ化物は、フライパンの表面のコーティングなどに使われるフッ素樹脂や、
ウラン235と238の混合物から、核物質として有用なウラン235を分離・濃縮する際に用いられます。
また、フッ化ナトリウム溶液の塗布が虫歯予防として用いられたりします。
・ほう素及びその化合物
ホウ素が単体で使用されることは少ないですが、化合物や合金の形で様々に利用されています。
ホウ砂はガラスの原料や防腐剤、金属の還元剤、溶接溶剤や研磨剤、火の抑制剤などに使われます。
ホウ酸は目の洗浄剤やうがい薬、鼻スプレーなど口腔衛生のための医薬品として、
またゴキブリ駆除にはホウ酸団子としてよく用いられています。
そのほか、音響機器や半導体、原子量などに幅広く利用されています。
・シアン化合物
シアン化カリウム、シアン化ナトリウムは、シアン化物イオンの源として有機合成で用いられます。
シアン化合物は、人体に有毒でありごく少量で死に到ることから、しばしば中毒死を目的として、
毒殺や自殺に利用されてきた経緯があります。
・シマジン
除草剤として、雑草の発生初期に使用すると根から吸収され、成長が抑制されます。
カヤツリグサやメヒシバ、タデなどに有効で、畑地や果樹園のほか、
住宅地や河川敷、ゴルフ場にも使用されています。日本は農薬取締法によって、
水質汚濁性農薬に指定されているため、使用には都道府県知事の許可が必要です。
・チウラム
主要な用途は農薬(殺菌剤、忌避剤)のほか、ゴム製造における加硫促進剤があります。
・チオベンカルブ
水田除草剤として用いられています。雑草の発芽期ないし生育初期に散布します。
・PCB
加熱や冷却用熱媒体、変圧器やコンデンサといった電気機器の絶縁油、可塑剤、塗料、
ノンカーボン紙の溶剤など、非常に幅広い分野に用いられていましたが、
生体に対する毒性が高く、1968年に起こった「カネミ油症事件」をきっかけに、
1972年の生産・使用の中止等の行政指導を経て、1974年には製造および輸入が原則禁止されています。
・有機りん化合物
殺虫剤として農薬に使われたり、化学兵器の原料として使用されています。
人に対する神経毒性が高い化合物も多いので、神経ガスとしてサリンなどが開発されています。
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